リーフジオメトリの最新作『ホロウワルド』をプレイした。SEQUELシリーズの流れを汲みつつ、独立した世界観で「冒険」を前面に押し出した女性上位RPGだ。DLsiteで2026年8月に配信され、公式プレイ時間の目安はおおよそ25時間前後。コマンドバトルを軸に、スキルツリーによる育成、拠点での交流、広大なフィールド探索がバランスよく組み合わさっている。ここでは基本情報からストーリーの概要、システム解説、攻略のポイント、Hシーンの傾向、プレイ後の感想までをまとめておく。
基本情報と作品の位置づけ
製作サークルはリーフジオメトリ。絵ははきか氏。RPGツクールMZ製で、Windows向け。ジャンルは女性トップの本格RPG。過去作のSEQUELシリーズや『イノセントルール』と世界観の根幹(マナなど)を共有しつつ、シナリオ的には完全新規のタイトルとして作られている。
舞台は「虚ろの地」。かつて国があった跡地で、生き残りが細々と暮らし、魔物や野盗が闊歩する荒廃した場所だ。主人公のサンは「ウェーナの使者」として選ばれ、天使エムナルの導きを受けてこの地に光(曙光)をもたらす旅に出る。目標は危険領域「虚ろ溜まり」の消滅と、滅びの原因である「虚ろ竜」の討伐。
主人公が少年で、ヒロインたちが年上寄りのお姉さん気質を持つおねショタ寄りの空気が強い。Hシーンはすべて女性上位で統一されており、焦らしや主導権を握られる描写が中心となる。シーン数は基本CG30枚前後、差分を含めて60種程度。メインヒロイン中心にアニメーション対応のシーンも複数ある。
ストーリー概要(ネタバレ注意)
サンは高い場所から落ちた衝撃で記憶を失い、姉のコールに助けられて夜明けの教会で暮らしていた。ある日、薬草を採取に向かった先で導きの天使エムナルと出会う。エムナルは本来コールのもとに仕えるはずだったが、コールはレイスレスと化し消滅してしまう。サン自身も使者として選ばれていたことを知り、姉の死を嘆くより誰かの助けになる道を選んで旅立つ。
拠点は夜明けの教会。エムナルの力でいつでも帰還できる。旅の途中で亜竜人のウィーウ、旅人のユステーザ、シスターのクリマが仲間に加わり、パーティを組んで虚ろの地を巡る。四つの大虚ろ溜まりを巡りレイスレスを倒し、最終的に虚ろ竜アルテリアとの決着を目指す流れだ。
シナリオは「冒険の雰囲気」を意識して作られており、SEQUELシリーズのように仲間との会話イベントが豊富。吹き出しアイコンから発生する会話が多く、旅の途中で賑やかに話が進む。自由度は過去作よりやや高めだが、メインルートはしっかりガイドされるので迷いにくい。
ゲームシステム解説
戦闘はシンボルエンカウントのコマンドバトル。レベルアップで得られるLPをスキルツリーに割り振ってスキルを習得する。スキルはいつでもリセット可能で、敵に合わせて振り直せるのが便利だ。各キャラの特性がはっきり分かれている。
- サン:意思パラメータが火力に影響するスキルを持つ。序盤は火力が出にくい時期があるため、意思を伸ばしつつサポート寄りに育てるのも手。
- エムナル:回復役の要。天使らしい支援スキルが豊富で、長期戦を支える。
- ウィーウ:高速アタッカー。風属性や会心を活かした瞬間火力が高い。
- ユステーザ:魔法剣術系で全体攻撃や属性付与が得意。
- クリマ:デバッファーとして優秀。素早さダウンなどを付与して先手を取りやすくする。
雑魚戦はオートでも問題ない場面が多いが、ボス戦ではスキル選択と状態異常対策が重要になる。回復ポイントが各地に点在しているので、詰まったらその付近でレベルを上げるのが基本。波動爆弾などの消耗品も積極的に活用すると安定する。
探索面ではフィールドが比較的広く、隠し通路や宝箱、ヌシ(強敵)が点在する。ファストトラベルや教会への帰還が容易なので、行き来のストレスは少ない。暗所マップはバージョンアップで視界が拡大される調整が入った。
交流システムは拠点の夜明けの教会で仲間に話しかけ、「二人きりになる」を選ぶ形式。絆レベルが上がるとHシーンが発生・進行する。メインヒロインだけでなく、サブキャラクターや一部の魔物女子とのシーンもある。敗北Hも特定のハートアイコン付き敵で発生する。
主要キャラクター
- サン(主人公)
ウェーナの使者として選ばれた少年。記憶を失った状態から物語が始まる。姉コールを失った後、光をもたらす旅に出る。戦闘では意思が絡むスキルが特徴的。 - コール
サンの姉。夜明けの教会で静かに暮らしていた。パーティには加入しないが、シーンは用意されている。物語のきっかけとなる重要な存在。 - エムナル
導きの天使。天真爛漫で親しみやすいが、性的な場面では上位存在としての一面が強く出る。最初から行動を共にし、回復の中核を担う。 - ウィーウ・ナイヴス
亜竜人(トカゲの魔物)の便利屋。高速アタッカーとして活躍。性格は少し意地悪で、焦らし気味のやり取りが目立つ。 - ユステーザ
旅人。魔法剣術を操り、全体攻撃や属性付与で火力を支える。 - クリマ
シスター。デバッファーとしてパーティを支える。
このほか、魔物女子との遭遇やサブイベントで登場するキャラクターもいる。
攻略のポイントと進行の流れ
序盤は夜明けの教会から始まり、黎明の台地でのイベント戦闘を経てトランテルラ方面へ。ウィーウ加入後に孤立した館の謎(暗証番号8143など)を解き、ヴェラとの戦いを経て仲間を増やしていく。
中盤以降は四つの大虚ろ溜まりを巡る。おすすめの順番はパックスの墓場 → 霊峰ウィンクルム → ラムリタス → 積み上げられたアルカ。各所でレイスレスを倒す。
ボス戦の共通対策として、レベルをしっかり上げること、状態異常ガード(忘却、スタン、麻痺など)を人数分用意すること、クリマの素早さダウンを維持することが挙げられる。ウィーウの風弱化+ユステーザの魔法剣術で属性を活かすとダメージが通りやすい。サンの意思が低い時期はサン以外の四人パーティで進めるのも有効だ。
終盤は虚ろ口や空洞の根を進み、強化されたヴェラ、最終的に虚ろ竜アルテリアとの決着へ。クリア後もシーン回収や探索要素が残る。
レベル上げは回復ポイント付近で雑魚を倒すのが効率的。属性刻印を活用して弱点を突くと処理が早くなる。貴重な装備は各地の宝箱やヌシから入手できるので、寄り道を惜しまない方がよい。
Hシーンの傾向
すべて女性上位で統一されている。メインヒロインはそれぞれテーマが分かれている。
- エムナル:上位存在としての主導。
- ウィーウ:悪いお姉さん気質の焦らし。
- その他のヒロインも性格や関係性に応じたシチュエーションが用意されている。
サブキャラクターや魔物女子のシーンもあり、バリエーションはそれなりに広い。アニメーション対応のシーンも複数あり、動きのある描写が好評だったようだ。交流を重ねて絆を上げることで過激な内容が解禁される仕組み。全開放機能はないが、エンディング後も回収可能。
敗北イベントは特定の敵で発生し、ハートアイコンが出た相手に負けると移行する。意図的に挑む場合は注意。
プレイ後の感想
リーフジオメトリらしい丁寧な作りが光る作品だった。戦闘バランスはヌルすぎず、ボスごとに対策を考える余地がある。スキルリセットが自由なのも快適だ。フィールドの広さと仲間との会話イベントの量が相まって、「一緒に冒険している」感覚が強い。
Hシーンは女性上位に振り切っているため、好みが分かれるところだろう。焦らしや主導権を握られる描写を好む人には刺さりやすい。ヒロインごとの性格の違いがシーンにも反映されている点は評価できる。
弱点を挙げるとすれば、主人公のサンが序盤火力不足になりやすい点や、一部のボスで準備不足だと詰まりやすい点か。レベル上げの手間は回復ポイントの配置で緩和されているが、じっくり育てたい人向けのテンポだ。
全体として、同人RPGとして完成度が高く、冒険と交流の両方を楽しめる良作に仕上がっている。SEQUELシリーズを遊んだ人なら馴染みやすいし、新規でも問題なく入れる。女性上位の本格RPGを探している人には特にすすめたい。
虚ろの地を歩きながら、仲間と光を取り戻していく過程は、プレイしていて充実感があった。ぜひ自分のペースで旅を楽しんでほしい。
