JPGames.onlineのAliです。
2026年8月27日、Steamに『スーパーリアル麻雀 Venus Returns』(通称:スーパーリアル麻雀VR)が登場した。伝説のアーケード脱衣麻雀シリーズが、フル3DとVR技術をまとって令和に帰ってきた瞬間だ。クラファンでは目標の約16倍、約3380万円を集め、発売直後から国内売上ランキングを賑わせた作品である。
私は発売日から本体とVRモード追加DLCを入れ、デスクトップとヘッドセットの両方で卓を囲み続けた。麻雀カフェ「P’s CLUB」のカウンターに座り、みづき、綾、晶、そして店長のショウ子と何度も向き合った。結果として得た感想を、できるだけ正直に、詳細にまとめる。スクショは50枚を超えて撮ったが、ここでは文章でその空気感を伝えることにする。成人向けコンテンツである点は最初に明記しておく。
まず知っておくべき基本情報
正式タイトルは『スーパーリアル麻雀 Venus Returns』。開発はILLUMINATION、開発協力にインフィニットループ。ジャンルは2人打ち脱衣麻雀。対応はPC(Steam)のみで、本体がデスクトップ版(税込4980円)、VRモードが追加DLC(税込1980円)、同梱セットが5916円。発売からしばらくは20%オフセールが実施されていた。
重要なのは「VR」という名前に惑わされないことだ。ゼロ距離脱衣システムはデスクトップ版にも標準で搭載されている。カメラをマウスで自由に動かせば、脱衣モーション中に横顔も背中も足元も好きな角度から眺められる。ヘッドセットがなくても、体験の核はきちんと届く。VRを足すと距離感と立体感が一段上がり、公式の表現を借りればデスクトップが100%、VRが120%という温度差になる。
対応言語はテキストが日本語・英語・簡体字・繁体字・韓国語。音声は日本語のみ。SteamVR対応ヘッドセットなら動くが、動作確認済みはMeta Quest系列やPICO 4などだ。
舞台は麻雀カフェ「P’s CLUB」。店長のショウ子が店を回し、メインの3人――スポーツ寄りの遠野みづき、長身で淑やかな藤原綾、金髪お団子の早坂晶――と対局する。プロフィール数値は公開されており、みづき164cm・B88/W58/H87、綾169cm・B79/W56/H85、晶152cm・B89/W57/H88、ショウ子161cm・B84/W62/H89といったところだ。数字より先に残るのは、対局中の仕草と声のニュアンスである。
プレイの流れとシステム
起動するとまず難易度やオート設定を選べる。カジュアル、オート、自動和了、無制限コンティニューが用意されている。麻雀が苦手でも、これらを組み合わせれば脱衣まで届く設計だ。ルールを完全に忘れていても、最初のチュートリアルとオートで卓に着ける。
対局は純粋な2人打ち。和了を重ねるたびに相手の服が1枚ずつ減っていく。高い役を積んでも一気に全裸にはならない。逆に相手に和了られても減るのは自分の持ち点だけで、進行自体は残る。点が尽きてもコンティニューできるので、致命傷にはなりにくい。
脱衣は暗転を使わず、ちゃんと「脱ぐ」動作を見せてくれる。服の動きが滑らかで、布の質感や体のラインの変化が丁寧に作られている。デスクトップでもカメラを回せば、あらゆる角度からその過程を眺められる。VRにすると、目の前に人が座っている感覚が強まり、顔の距離や仕草の微細な動きがよりはっきりする。
オプションには「コンプライアンス」項目がある。「無視」「謎の光」「黒塗り」「麻雀牌」「モザイク」から選べる。配信やスクリーンショットを想定した機能で、「無視」にすれば局部を隠さずに済む。公式にゲーム画面の配信が許可されている点も、このジャンルでは珍しい配慮だ。
好感度システムもある。対局の合間に会話が入り、店で食べ物を贈ると好感度が動く。エピソードは35シーン、ご褒美を含めた思い出は62シーン前後。シリーズ関連の鑑賞用アイテムは129種ほどある。コレクション要素が厚く、単なる脱衣麻雀で終わらない。
キャラクターごとの印象
最初は3人のうち好きな相手を選んで対局する。みづきはスポーツ少女らしい体つきで、動きに勢いがある。綾は長身で線が細く、仕草が控えめ。晶は幼い顔立ちに対して体つきが大人で、ギャップが強い。ショウ子は店長らしい落ち着きの裏にそそっかしいところがあり、3人をクリアしてから挑む形になる。
対局中の反応が細かい。牌を切るときの視線、リーチをかけられたときの微かな表情変化、和了したときの声のトーン。昔の2Dスプライトでは出せなかった距離感が、3Dモデルとモーションで埋まっている。特に脱衣が進むにつれて変化する態度が、ただ脱ぐだけでなく「関係性」を感じさせる。
フォトモードも用意されている。相手がもう脱げない状態まで勝つと解放され、好きな角度で撮影できる。ちょっとピンクがかった演出が入る場合もあるが、開発側の「やるならトコトン」という姿勢が感じられる。
麻雀としての質と初心者向け設計
麻雀部分は本格的すぎず、かといって完全に形だけでもない。AIは脱衣が進むほど強くなる傾向があり、カジュアル以外では油断できない。役の大きさより和了の速さが進行を左右する。満貫を狙って粘ると、相手に先に上がられて点を削られる。リーチやタンヤオでもいいから先に上がる、降りるときは降りる。この感覚をつかめば、ショウ子まで届きやすい。
オートモードは鑑賞やコレクション集めに便利だ。打ち筋をCPUに任せて、カメラを回したり会話を聞いたりに集中できる。自動和了も同様。無制限コンティニューがあるので、点がなくなっても進行は止まらない。麻雀が下手でも、脱衣麻雀としての「ご褒美」まではきちんと届くように作られている。
一方で、ガチで麻雀を楽しみたい人には物足りない部分もある。2人打ち特有のテンポは良いが、複雑な読み合いや高役の積み上げを求めると、そこまでの深みはない。あくまで「女の子と卓を囲みながら脱衣を楽しむ」ためのゲームだ。
VR体験の実際
VRモードを追加すると、没入感が明らかに変わる。目の前に相手が座っている距離感、顔の表情の立体感、服が落ちる瞬間の臨場感。デスクトップの自由視点でも十分だが、ヘッドセットだと「そこにいる」感覚が強まる。体を動かせばあらゆる角度から眺められるので、途中で変な姿勢になってしまうこともある。
ただし描画負荷は高くなる。スペックに余裕がないと、画質を落とす必要が出てくる。牌の視認性を優先するなら、デスクトップのほうが安定する場合もある。Quest系列を使う場合はPC接続が前提で、単体動作ではない点に注意。
コレクションとやり込み要素
この作品のもう一つの柱がコレクションだ。P’s CLUBカード、インスト、パッケージ、豆本、会員証、ゲーメスト特集号など、シリーズ30年分を思わせる資料が多数用意されている。条件達成かポイント購入で解放でき、暇なときにカウンターに顔を出す感覚が、昔のゲーセン通いを思い出させる。
エピソードと思い出を埋めていく過程で、各キャラの趣味や普段は出ない話が聞ける。好感度を上げてグランドフィナーレまで届けると、単なる対局の繰り返しを超えた満足感がある。
気になった点
いくつか気になるところもあった。まず、行為自体はない。脱衣までで、性行為を直接描く表現はほとんどない。抜きゲーとして期待すると物足りない。麻雀の難易度調整は初心者向けに手厚いが、上級者向けの深掘りは控えめだ。ロードは短いが、対局のテンポが相手の強さによって変動する。カジュアルでも初戦から和了られることがあり、テンポを崩される瞬間はある。
グラフィックは3Dモデルとして十分だが、細部の質感や表情の豊かさは、最新のハイエンドVRタイトルと比較すると差がある。服の落ち方は滑らかだが、布の物理演算が完璧というわけではない。
価格は本体だけで約5000円、VRを足すと7000円前後。セール期間を逃すとやや高めに感じる人もいるかもしれない。ただし、クラファンで集まった金額と内容のボリュームを考えると、妥当なラインだと思う。
誰に向いているか
向いているのは、昔ゲームセンターでこの系列を打っていた人、3D美少女のモデルとモーションをじっくり見たい人、麻雀は弱いけど対局ゲーは好きな人、すでにVR環境がある人だ。脱衣麻雀というジャンルの「あの頃の感覚」を、現代の技術で味わいたい人にも合う。
向いていないのは、本格的な麻雀の戦略性だけを求める人、行為そのものを求める人、成人向け表現に抵抗がある人だ。
総評
スーパーリアル麻雀VRは、令和に蘇った脱衣麻雀として、よくできた作品だ。ゼロ距離脱衣システムはデスクトップでも成立し、VRでさらに深まる。オートとカジュアルのおかげで初心者でも卓に着ける。キャラクターの仕草と会話が丁寧で、ただ脱ぐだけでなく「一緒に卓を囲んでいる」感覚がある。コレクション要素も厚く、長く遊べる。
不満点はある。行為がない点、麻雀としての深みの限界、価格設定などだ。それでも「女の子とキャッキャウフフしながら脱衣麻雀を楽しむ」という一点に絞れば、現時点でかなり満足度の高い選択肢だと思う。クラファンを支えたファンの想いと、開発側の「やるならトコトン」という姿勢が、ちゃんと形になっている。
発売からしばらく経った今でも、卓に向かい続けている自分がいる。昔ブラウン管の前で次の一枚を待っていた感覚が、3Dの距離と声と仕草に置き換わって、今ここに戻ってきた。それがこの作品の一番の価値だ。
興味がある人は、まずはデスクトップ版から試してみてほしい。VR機器がなくても、十分に「ゼロ距離」を味わえる。麻雀が苦手でも、オートを使えばご褒美まで届く。コンプライアンス設定を自分の好みに合わせて、好きな角度から眺めればいい。
ロン、だ。
